小学生 向け彫刻刀セット徹底ガイド!失敗しない選び方と5つのチェックポイント
- toyokyozai
- 8月1日
- 読了時間: 6分
更新日:9月12日

小学校の図工の授業で、子どもが初めて手にする本格的な刃物「彫刻刀」。我が子にぴったりのものを選んであげたいけれど、
「種類がたくさんあって、どれを選べばいいの?」
「安全なのはどれ?」「右利き用と左利き用で違うの?」
など、わからないことだらけで悩んでいませんか?
この記事では、そんな保護者の方々の不安や疑問を解消します。小学校の図工で求められる彫刻刀の特徴から、彫刻刀選びで失敗しがちなポイントを分かりやすく解説します。
この記事を読めば、お子さんが安全に、そして楽しく創作活動に取り組める最高の彫刻刀セットが必ず見つかります。ぜひ最後までご覧いただき、親子で納得の一本を選んでくださいね。
この記事でわかること
小学校の図工で必要な彫刻刀セットの特徴
彫刻刀選びでよくある失敗と、それを避けるためのポイント
刃の種類(全鋼・付鋼)やグリップの違い
学校販売品と市販品の違い
小学校の彫刻刀セットには、大きく分けて「学校販売品」と「市販品」があります。それぞれの特徴を理解して、お子さんに合った彫刻刀セットを選びましょう。
学校販売品(カタログ・封筒販売)
小学校から配布される一覧から選んで購入します。
メリット:
学校を通して購入する製品のため、授業内容に合った道具が揃っている
配布された中から選んで申し込むため、購入手続きが簡単
みんなと同じものを使う安心感がある
注意点:
価格やデザインの選択肢が少なく、他の子と被ることも
決められた期間内に申し込む必要がある
市販品(Amazon・楽天市場・大型スーパーなど)
手芸店、文具店、大型スーパー、オンラインストアなどで購入します。デザインや価格帯が幅広く、予算や好みに合わせて自由に選べます。
メリット:
デザインや種類が豊富で、お子さんの好みに合ったものを見つけやすい
価格帯が幅広く、予算に合わせて選びやすい
注意点:
品質や価格にばらつきがあるため、どれを選べばいいか迷いやすい
授業で必要な道具がセット内容に入っていない場合も
最近はAmazonや楽天などの通販サイトで彫刻刀セットを探す保護者の方も増えています。お子さんの好みや内容にこだわりたい場合は、市販品も検討の価値ありです。
ただし、100円ショップなどの安すぎる物は切れ味や耐久性の面で劣ります。切れ味が悪い彫刻刀で無理に力をかけて彫ると思わぬ方向に手が滑ってしまうなど、ケガの原因になるため大変危険です。
彫刻刀の種類を知ろう
まずは、彫刻刀の基本的な知識から見ていきましょう。小学校で使うセットには、主に5種類(平刀、小丸刀、中丸刀、三角刀、切出し刀)の刃が入っています。それぞれの特徴と使い方を知ることで、作品の表現の幅がぐっと広がります。
彫刻刀の主な種類(平刀・丸刀・三角刀・印刀など)と用途
刃の種類 | 形の特徴 | 主な用途 | |
平刀(ひらとう) | 刃先が平ら | 広い面を平らに削る、輪郭の周りの不要な部分を削り取る | ![]() |
丸刀(まるとう) | 刃先がU字(カーブ) | 柔らかい線や曲線を彫る、丸い溝を彫る(大小2本入っていることが多い) | ![]() |
三角刀(さんかくとう) | 刃先がV字 | 細く鋭いシャープな線を彫る、細かい模様を彫る | ![]() |
切出刀(きりだしとう)/ 印刀(いんとう) | 刃先が斜め | 輪郭線を切り出す、三角刀よりも鋭い線を彫る | ![]() |
これらの刃を使い分けることで、木版画などで強弱のある豊かな表現が可能になります。
彫刻刀セット選び方ガイド|これだけは外せない5つのチェックポイント
数ある彫刻刀セットの中から、お子さんに最適なものを選ぶための5つの重要なチェックポイントをご紹介します。
1. 刃の素材|切れ味と手入れのしやすさが決まる!
小学生向けの彫刻刀の刃の素材は主に「全鋼製」「付鋼製」の2種類。
素材の種類 | 特徴 | こんな方におすすめ |
全鋼製(ぜんこうせい) | 刃全体が硬い鋼でできているため、切れ味が良いがやや耐久性に劣る。 | コストパフォーマンスのよい物で手軽に始めたい。入門用として。 |
付鋼製(つけはがねせい) | 日本刀のように2種類の鋼(耐久性のある軟鉄と、全鋼製よりも切れ味が良い特殊鋼)を合わせているため、切れ味が長持ちし、また研ぎやすい。 | より良い物、切れ味が良い物を使いたい。兄弟間など、お手入れをしながら長期的に使用したい。 |
2. 利き手とグリップの形状|持ちやすさと安全性がUP!

利き手の確認:彫刻刀には右利き用と左利き用があります。斜めの刃を持つ「切出刀(印刀)」のみ、刃の向きが逆になっています。必ずお子さんの利き手に合ったものを選びましょう。(その他の彫刻刀は右左の違いはありません。)
グリップの形状:小学生の手でもしっかり握れることが重要です。滑りにくいラバーグリップや、指がフィットするくぼみのある形状のものがおすすめです。力が弱い子でも安定して作業できます。
3. 安全機能|ケガのリスクを下げる「安全ガード」!

近年、小学生向けの彫刻刀セットの多くに「安全ガード(安全カバー)」が採用されています。これは、刃に指が当たらないように物理的に防いでくれるカバーです。
※切出刀のみ技法が異なるため、安全ガードが付いた状態では彫ることができません。
特に、彫刻刀を初めて使う低学年のお子さんには、安全ガード付きをおすすめします。
ただしあくまで補助的な機能ですので、まず、絶対に彫る方向に手を置かないように指導しましょう。
慣れてきたら外して使うことも可能です。
4. ケースの機能性とデザイン|子供のやる気を引き出す!
ケースは、単なる収納箱ではありません。子供のモチベーションを左右し、安全な保管にもつながる大切な要素です。
機能性:彫刻刀を安全に収納できるかをチェック。
デザイン:お子さんが「使いたい!」と思えるような、好きな色やデザインのものを選んであげましょう。最近はスポーツブランド風のかっこいいデザインや、パステルカラーのかわいいデザインなど、種類も豊富です。
5. 付属品|あると便利なアイテムをチェック

セット内容も確認しましょう。以下のものが付属していると、すぐに使い始められて便利です。
すべり止めシート
名前シール
使い方ガイドブック
学校指定・カタログ掲載の定番ブランド義春刃物(よしはる)
創業100年以上の歴史を持つ老舗刃物メーカー「義春刃物(よしはる)」。学校教材として長年愛用されており、その品質と信頼性は折り紙付きです。切れ味の良い鋼を使った本格的な彫刻刀は、物を大切に使う心を育てます。迷ったら「よしはる」を選べば間違いない、と言えるほどの定番ブランドです。
まとめ|小学生のための彫刻刀セット選びで大切なこと
初めての彫刻刀選び、大切なポイントは見つかりましたか?
最後に、彫刻刀セット選びで最も大切にしてほしいことをお伝えします。
それは、「お子さんが、安全に、そして"楽しい!"と感じながら創作活動に取り組めること」です。
ぜひ親子で話し合いながら、お子さんにとって最高のパートナーとなる彫刻刀セットを見つけてあげてください。この記事が、その一助となれば幸いです。

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