【小学生の彫刻刀】おさがりを使う前に!絶対確認すべき2つのポイント
- toyokyozai
- 2025年11月19日
- 読了時間: 6分

「譲ってもらった彫刻刀セット、うちの子にも使わせたいんだけど、大丈夫かな?」
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)の彫刻刀を使うことになったんだけど…」
卒業した子からもらった彫刻刀セット。「まだ使えるのにもったいない!」と、次に使うお子さんのために活用したいと考えるのは自然な気持ちですよね。
でも、ちょっと待ってください!その「おさがり」の彫刻刀、実は思わぬ危険が潜んでいるかもしれません。
小学校の図工の授業で使う彫刻刀は、一歩間違えればケガにつながる「刃物」です。特におさがりは、知らず知らずのうちに切れ味が悪くなっていたり、サビていたりすることも。
ここでは、次に使うお子さんが安全に・気持ちよく彫刻を楽しめるように、保護者の方が必ず確認すべき2つのポイントと、その対処法を詳しく解説します。
1. 最重要チェックポイント「切れ味」

彫刻刀を使う上で最も大切なのが「切れ味」です。切れ味が悪いと、かえって大きな事故につながる危険があります。
切れ味が悪いと危ない理由
切れ味が悪い彫刻刀は、木を削る際に大きな力が必要になります。なんとか削ろうとして力を入れすぎた結果、急に刃が滑ってしまい、勢い余って自分の手や指を深く切ってしまうリスクが高まります。
「切れない=安全」ではありません。力を入れずにスッと削れる道具こそが、お子さんにとって最も安全なのです。
切れ味の確認方法
ご家庭にあるもので、大まかな切れ味をチェックしてみましょう。
木材で試す:彫った跡がツルツルときれいになり、リボン状にカールした削りカスが出ればOK。切れ味が悪いと、彫り跡がざらざらしていたり、削りカスがポロポロと粉っぽくなります。
消しゴムで試す:刃先を消しゴムに当てて、軽く削ってみます。力を入れずに簡単に削れるかを確認してください。ガリガリと引っかかるようであれば、研ぎが必要です。
切れ味が悪い場合の対処法
プロに依頼する:最もおすすめなのは、金物店などプロに研磨を依頼することです。安全に使える切れ味を取り戻してくれます。
自宅で研ぐ:砥石を使ってご自宅で研ぐことも可能ですが、刃の形状に合わせて正しい角度を保つのが非常に難しいです。自信がない場合は、専門家にお任せしましょう。
買い替える:一番簡単なのは、やはり買い替えること。中身だけや単品で売っている場合もあります。彫刻刀によっては持っているケースに入らないことがあるので、よく確認しましょう。
2. 汚れ・劣化チェックポイント「サビ」

おさがりの彫刻刀で気になるのが、目に見える汚れや劣化ですよね。金属である刃物に付いた「サビ」は、切れ味と安全性を大きく低下させる要注意ポイントです。
サビがあると危険な理由
切れ味の低下:サビは刃の表面をデコボコにし、切れ味を悪くします。結果的に、前の項目で説明した「力を入れすぎて滑ってケガをする」リスクが高まります。
刃の欠けや折れる危険性:サビが深く進行すると、金属そのものが脆くなってしまいます。力を入れて彫っている最中に、刃先が欠けたり折れたりする原因になり、大変危険です。
サビの確認方法と対処法
サビの状態をチェックし、無理せず出来る範囲から対処しましょう。
状態 | 確認すべきこと | 対処法 |
軽度のサビ | 刃の表面に薄い茶色や黒っぽい点々がある程度。 | 市販のクレンザーで磨く、砥石で研磨する、プロに研ぎ直しを依頼する。 【重要】乾いた布できれいにふき取ってから保管しましょう。 |
重度のサビ | 刃全体がボロボロになっていたり、刃先に穴が開いていたりする。 | サビが深くまで進行している場合は、金属の強度が落ちており危険です。無理せず、新品への買い替えを検討してください。 |
サビ予防のコツ
サビの主な原因は、彫刻刀を使ううちについた木くずや手の脂、水分などです。
彫刻刀を使った後は、乾いた布で木くずや水分を拭き取ってから保管することが、サビを生まない一番の秘訣です。
3. その他のおさがりチェックリスト
切れ味とサビ以外にも、以下の点を確認しておくと安心です。
滑り止めシート:彫刻刀を使う際、木版が動かないように固定するための滑り止めシート(マット)は、ケガ防止に非常に重要です。付属しているか確認し、もし無ければ別途購入しましょう。
ケースの破損:収納ケースにヒビや破損がないか確認します。刃物を安全に持ち運び・収納するためにも、ケースがしっかりと閉まることが重要です。
刃の種類の過不足:以前使っていたお子さんが彫刻刀の一部を紛失していないか、学校で指定された種類(例:三角刀、丸刀など)が揃っているかを確認しましょう。
記名:一本一本に以前の持ち主の名前が残っていないか確認します。きれいに消すか名前シールを貼り替え、新しく使うお子さんの名前を入れ直しましょう。
4. 子どもの気持ちを大切に!気持ちよく使うための配慮
道具の安全性はもちろん重要ですが、新しくその彫刻刀を使うお子さんの気持ちも大切です。おさがりを渡す前に、以下の点もぜひ検討してみてください。
子どもにおさがりでも良いか確認を
高学年になるにつれて、デザインや色にこだわりを持つお子さんが増えてきます。「おさがりだから仕方ない」と一方的に渡すことで、道具に愛着が持てず、授業や作品作りに消極的になったりしては、せっかくの学びの機会を損ないかねません。
「この彫刻刀、使ってみる?」と声をかけ、まずはお子さんの気持ちを確認しましょう。
もし嫌がるようであれば、「道具は新品を買って、ケースだけ再利用する」など、お子さんの気持ちを尊重した柔軟な妥協案を探ることも大切です。
道具はそのまま、ケースだけ新品に買い替える
ケースのデザインが好みでない、またはケースが破損している場合は、彫刻刀本体は切れ味を確認して再利用し、収納ケースだけを新品に買い替えるという方法があります。
最近の彫刻刀ケースは、持ち運びやすいコンパクトなデザインやおしゃれなポーチタイプなど、好みに合わせた多様なバリエーションがあります。
ケースが新しくなるだけで、道具全体の印象が変わり、お子さんも気持ちよく使い始められることが多いです。
安全に使える状態に整えた上で、お子さんが愛着を持って使いたくなるような工夫をしてあげましょう。
まとめ:迷ったら「安全第一」で判断を
彫刻刀のおさがりは、適切なメンテナンスと確認を行えば十分に使えます。
しかし、チェックリストを通じて少しでも以下のような不安を感じた場合は、お子さんの安全と安心のためにも、無理せず新品の彫刻刀を準備することも検討してみてください。
「切れ味が悪いが、研ぎ直しに出す時間がない、面倒だ」
「サビがひどく、金属の強度が心配」
「ケースが壊れていてフタが閉まらない、収納できない」
新しい道具を選ぶことは、お子さんが不安なく、楽しく彫刻の授業に臨めるための準備にもなります。おさがりでも新品でも、道具をきちんと整えてあげることこそが、ケガを防ぎ、お子さんが安心して使うための最も大切な一歩となるでしょう。
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