彫刻刀の刃の種類と使い分け|基本の5本を比較!平刀・切出し刀・三角刀・丸刀(大小)

小学生の図工の授業や木版画制作で欠かせない「彫刻刀」。学校から封筒やカタログを持ち帰ってきたものの、「どれを選べばいいの?」「5本もあるけれど、どう使い分けるの?」とお悩みのお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、小学生のお子さんでも分かる基本的な5本の彫刻刀(平刀・切出し刀・三角刀・丸刀(大・小))の特徴や使い分け、刃の素材の種類まで詳しく解説します。
彫刻刀の種類一覧|名前・読み方と基本の5本
彫刻刀(ちょうこくとう)は、木材を削ったり刃の跡を生かして模様を表現したりする刃物です。小学生の図工で使う基本のセットには、用途の異なる5本の刃が入っています。
平刀(ひらとう):広い面を削ったり、背景をならしたりする。
切出し刀(きりだしとう)/印刀(いんとう):線の輪郭に切り込みを入れる。
三角刀(さんかくとう):くっきりした細い線(V字の溝)を彫る。
丸刀(大)(まるとう)/中丸刀(ちゅうまるとう):広い面を素早く彫る。
丸刀(小)(まるとう)/小丸刀(こまるとう):細い溝や曲線を彫る。
彫刻刀5本の特徴と比較|刃先の形状と得意な表現
それぞれの彫刻刀の得意なことを知って、作品作りに活かしましょう。

平刀:広い面をうすく平らに彫ることができ、ボカしたような表現もできます。丸刀や三角刀で彫ったミゾの間をすき取るのにも便利です。

切出し刀/印刀:その名の通り、ハンコ(印)のような細かい文字や模様を彫るのに非常に適しています。また、切出し刀であらかじめ輪郭に切れ込みを入れておくことで、他の彫刻刀で彫るときに歯止めになり、はみ出さずに彫ることができます。

三角刀:髪の毛や動物の毛並みなど、細くて鋭い線を表現したい時にぴったりです。

丸刀:人や動物の柔らかい曲線や、雲などを表現するのに向いています。大の方は広い面をザクザクと彫り進めるのにも使えます。

全鋼と付鋼など刃の材質による違い
刃の材質(全鋼と付鋼とステンレス)
全鋼(ぜんこう): 全鋼製は刃の部分がすべて鋼(はがね)で作られています。鋼は非常に硬くてよく切れますが、その反面、固い分もろさもあります。 手に入りやすい材質であるため、コストパフォーマンスの良い彫刻刀です。
固くて研ぎ直しが難しいため、長期使用には向きません。
付鋼(つけはがね)/二層鋼: 付鋼製は日本刀のように、耐久性のある軟らかい軟鉄と高級な鋼(全鋼製のものよりも固くてよく切れるもの)を合わせて鍛錬することにより、非常に切れ味がよく、刃こぼれの少なく、切れ味の長持ちする彫刻刀になります。
研ぎ直しがしやすいため、定期的にお手入れをしながら兄弟間でおさがりにするなど、長期的に使用できます。
ステンレス:ステンレス製は錆びにくいという特徴があります。 切れ味は鋼に劣りますが、小学校で使用する分には十分な切れ味です。
人気の彫刻刀ブランド|「よしはる(義春)」の特徴
彫刻刀の老舗メーカーである義春刃物(よしはるはもの)の彫刻刀は、日本の小学校で長年愛され続けている定番ブランドです。
抜群の切れ味: 刃付けの精度が高く、力を入れなくてもサクサク彫れるため、怪我のリスクが減ります。
耐久性と安心感: 刃がこぼれにくく、メンテナンスをすれば長く使えます。
豊富なラインナップ: 伝統的な木柄のものから、カラフルで滑りにくいラバーグリップ、安全カバー付きまで揃っています。
彫刻刀の種類と使い方を覚えて木版画の表現を楽しむ
彫刻刀は、刃の種類ごとの特徴を知り、正しい使い方を身につけることで、思い描いた通りの線や模様を木板の上に表現できるようになります。
最初は「刃物を扱うのが少しこわい」と感じるお子さんもいるかもしれませんが、安全ルールを守りながら彫り進めるうちに、木を削る心地よい感触や、線が浮かび上がってくる楽しさに夢中になっていくはずです。
それぞれの刃が持つ個性を活かすことで、木版画の表現は無限に広がります。お気に入りの彫刻刀を相棒に、世界にひとつだけのステキな版画作品づくりを親子で楽しんでみてくださいね。

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